パーソルキャリアは、同社が運営する転職サービス「doda」にて、22~59歳のビジネスパーソン5074人を対象に「転職したい会社」を調査し、「doda転職人気企業ランキング2025」として発表した。
トヨタ自動車、グーグル、ソニーがTOP3に6年連続ランクイン
2025年の転職人気企業ランキング<総合>は、2020年から6年連続で、1位「トヨタ自動車」、2位「グーグル」、3位「ソニー」という結果となった。

1位のトヨタ自動車は、総合ランキングを含めた全31の調査区分のうち、17区分で1位となった。投票ポイントも前回の5038ポイントから5899ポイントに伸ばし、2位のグーグルとのポイント差を約2200へと広げた。選んだ理由を見ると、「企業の知名度が高い」「安定して長くはたらけそう」「経営者が優れていそう」などの点が評価されている。
2位のグーグルは、「男女別 女性」や「年代別 20代」など5つの調査区分で1位になった。選んだ理由を見ると、「グローバルに活躍できそう」「職場環境・設備がよさそう」「新しいことに挑戦できそう」「柔軟なはたらき方ができそう(テレワークや地域限定社員など)」などの点が評価されている。
3位のソニーは、多くの調査区分でまんべんなく評価を集め、6年連続で順位をキープした。選んだ理由には、「企業イメージがよい」「専門性やスキルを高められそう」などのコメントが寄せられた。
AI事業への投資に積極的な企業が上位に
トップ30に入った企業の業種で最も多かったのは、「Apple Japan」(9位)や「ソフトバンク」(12位)を始めとする「IT・通信」であった。
また、今回の調査では、AI事業へ積極的な投資をしている企業が上位に多くランクイン。トヨタ自動車は、2024年10月にNTTと共同して、自動車事故を減らすためのAIなどの共同開発を発表した。グーグルは、最先端のAI研究を推進し、2024年12月には「Gemini 2.0」をリリース。ソニーは、エンターテインメント、医療、ロボティクスなど多岐にわたる分野でAI技術を活用し、特にAI技術を用いたカメラや音楽制作、ゲームなどでの応用が進んでいる。2025年1月に法人向け生成AIサービス 「Rakuten AI for Business」を発表した「楽天グループ」も、4位にランクインしている。

なお、同調査の概要は次のとおり。
- 対象者:22歳~59歳の男女
- 雇用形態:正社員
- 調査手法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
- 調査期間:2025年2月12~18日
- 調査方法:投票者が転職を希望する企業を自由形式で1位から3位まで記入。持ち点10ポイントの中から、それぞれの企業への志望度合いに応じて自由にポイントを振り分ける。
- 回答人数:5074人
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